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お知らせ

高校入学試験

15歳の少年は長姫の木造校舎で理科の試験を受けていた。
出題は、太陽系惑星の順番だ。ふたますに名詞を埋める問題であった。
水金地火木土天海冥・・のうち、「海王星」、「冥王星」をこの順番で記入すれば正解である。
しかし、試験当日の朝ニュースで「海王星」「冥王星」の順番が入れ替わったと報道されていたことを少年はふと思い出した。
水金地火木土天冥海になったのだ。
少年は悩んだ。
「この問題を作成した時期は海→冥であったから答えはこの作成時にクリアになっているはず。しかし、時事問題として、いかにニュースに耳を傾けているか入試にて試しているのではないか?」
少年は産まれて初めて試験作成者の立場になって悩んだ。結果はどのように回答したか定かではないが、不思議な経験をしたことを今でも憶えている。